2 どんな住宅会社を選ぶべきか?特徴と違い 大手ハウスメーカー 工務店 設計事務所
実際に家を建築する会社はどこにするのか?
大手ハウスメーカーの特徴 大手ハウスメーカーの最大の特徴は、会社の規模が大きく、知名度が高いと言う事です。 テレビCMなどで強力な広告宣伝をしているため会社名は、かなり浸透しています。 また豪華なモデルハウスも大手ハウスメーカーの特徴です。
人材が豊富なことも大手ならではの強みで人当たりが良く、話しやすい営業マンや洗練されたコーディネートをアドバイスできるインテリアコーディネーターがいてマイホームへの夢を実現すべく、あれこれプランを出してくれます。もちろん資金計画から家の設計までおこなってくれ、安心感を覚えることがメリットといえるでしょう。
工務店の特徴
規模の小さい所が多くブランド力に欠けると言わざるを得ないでしょう。
スーツをさっと着こなし、話術を訓練された大手ハウスメーカーの営業マンのような営業マンもいないのですが、それでも、工務店で家を建てよう、と言う人は大勢います。また、「工務店で建てて良かった」という喜びの声も多く聞かれます。なぜなら、工務店の最大の特徴は「地元密着」だからです。社長から社員、職人までが地元に住み、会社の看板を背負って仕事をしています。もし変な評判でも立ったら地元で生きることはできません。ですから何事も真剣勝負、手抜き工事などもっての他です。お客様の要望にきめ細かく応えてくれるのも工務店の利点です。大手ハウスメーカーでは、ちょっとしたことも追加工事となってしまいますが工務店では些細な工事はほとんどサービスとなる事が多いようです。また、引き渡し後も電話1本ですぐに駆けつけてくれます。工務店もかなりの会社が倒産したり淘汰されていますが今生き残っている工務店は地元に信頼されているからこそ生き残っているのだと思います。工務店は、地域での信用と実績で成り立っているのです。顔の見える家づくりをしているのは地元工務店です。
設計事務所の特徴
自分にとって最適な設計事務所を探すのはかなり骨の折れる仕事です。なぜならば、設計事務所のタイプは千差万別でお客様の要望を聞きながらプランする人から、家づくりを芸術ととらえ、設計士のこだわりを前面に押し出すタイプもいます。自分のこだわりを持つ設計士と渡り合うのにはかなりの知識が必要です。
また、設計事務所で建てる場合は施工する会社は別会社となります。この時、設計事務所は数件の住宅会社から見積をもらい最安値に発注しますが、こだわりを持つ設計士の図面は施工しづらくお施主さんの要望する建築費とはかけはなれて高くなる場合がほとんどです。設計事務所に依頼する場合、かなりの覚悟と金額が必要となる場合が多いようです。
工法の違い
家の建て方には、いろいろな工法が有ります。
木造建築だけでも、軸組工法、ツーバイフォー、木質パネル工法などがあり、それぞれ特徴があります。
湿度の高い日本の気候に断然マッチしているのは、木造建築です。
工務店では100%ほぼ木造軸組工法を採用しています。
これに対し大手ハウスメーカーは、ほとんどツーバイフォーを採用しています。
木造軸組工法は日本で生まれ、古くから使われてきた伝統的な家の工法でありツーバイフォーは北米で生まれた工法です。木造軸組工法は、他の工法と比べて設計の自由度が高く、増改築も容易にできると言う特徴もあります。また、職人の技が最も生かされえる工法です。現在は上棟までの構造材はプレカット加工されレベルアップし耐震性や耐久性にも優れています。ツーバイフォーと言う工法は、カラッとした湿度の低い、アメリカやカナダで生まれた木造枠組壁工法です。フレーム状の角材の枠を作りそこにベニヤ板を打ち受け丈夫でひずみにくい六面体の箱形なので耐震性、断熱性に優れています。工場での大量生産も可能です。熟練の職人は必要ありません。
ところで「シックスハウス症候群」と言う言葉は、TVニュースなどで時々取り上げられます。
新築の家に入居したら、頭痛や吐き気、めまいなどで体調を崩してしまった、という病状です。せっかく完成したのに、身体を壊しては元も子もありません。この化学物質過敏症(シックハウス症候群など)を起こす原因がベニヤ板の接着剤から出る有毒な化学物質・ホルムアルデヒドです。ツーバイフォーを検討する場合は、その辺も住宅会社のデータなどを見せて頂き慎重に検討すべきだと思います。
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